「サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット」モーガン・ハウセル(著)、読了。
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いつもながら感想文というより備忘録である。
風水の本を読んだ後に読んだ本がこの本。
環境を整えたら、次はマネーだ!!
マネー!!
この本は20章で構成されていて、一章一章で話が完結してあるので、飛ばし読みできるようになっている。「好きなところをどうぞ」というような事も前書きに書いてあるくらいだ。
そのお言葉に甘えて、途中からあまりガッツリ読まずに、流して読んだ。
時間がなく飛ばし読みするなら19章だけ読めばいいと思う。
1章から18章までのまとめが19章だからだ。19章だけだったら、5分あれば読めるのではないだろうか。
具体的な投資の方法などは書かれておらず、お金に対する考え方が書かれている。
「お金」と限定しなくていいかもしれない。
ものの考え方の参考になる本だ。
世の中には様々な書籍が出版されている。
成功者の話、お金、運、人生、宗教、伝記、マニュアル、小説、、、。
私はその時その時好きなものを読んできたのだが、、、
ジャンルは関係なく、どの物語や事実にも根本に同じ物が流れていて、それが「当たり前」だということを私たちは日々に追われて忘れる。
それを思い出すために、どのように振り返り気付くのか?というと、本を読んだり、人と対面して話したり、何かを経験したり、そういった日常の体験で気がついていくのだと思うが、中には気が付かずに人生を終える人も多いと思う。
私はできるだけ生きている間に、知りたいと思うけれど、さて人間という動物の寿命では足りないのではないかな。
この本も他の本と同じで、日常にある忘れがちな「当たり前」が根本に流れているのを感じる本だった。
この本には、タイトルを見ると関連性がなさそうな「運」という話が出てくるのであった。私たちは自分の思う通りにできるような錯覚に陥ることが多いが、何事もすべて自分の思い通りではないということを忘れないようにした方がいい。
そこで「運」の話が出てくるのだが、本編を読むと出てくるので、気になる方は最初の方を読むといいです。
印象に残った言葉だけ一覧にしてみた。
自分の言葉でまとめた部分と引用部分がある。
(途中で最後の20章まで書き留めるのはもう諦めた、笑)
第二章
・リスクと運はドッペルゲンガー!
第三章
・不要なものを得ようとして重要なものを失ってしまう(信頼など)
・他人の資産と自分の資産を比較してはいけない
・吐くまで食うな(吐くまで食べると美味しいものも美味しく感じない!お金も同じ!)
第四章
・複利はコツコツと30代よりも20代から始めると良い。
第五章
・裕福を保つには倹約と心配性(世の中には裕福なる方法は無数にあるが、裕福を保つ方法は一つしかない)
・計画通りに進まない可能性を踏まえて計画すること
・賢明な楽観主義とは「たとえ途中で不運に見舞われたとしても、長期的に見れば物事は自分が望む方向に進むと信じること」である。
・優秀な人間が大失敗するのは、たいてい傲慢さが原因だ
第七章
・お金は「自由」を作る道具で、時間こそが人生に幸せをもたらす。
物が多くなり、考える時間が減った!
第八章
・人は高級車に乗っている人を見ない、高級車だけを見る
高級車に乗っていても、尊敬は得られない
第九章
富とは、目に見える物に変換されていない金融資産のこと
目に見えることだけで判断しないこと(裕福そうに見えて裕福でない人も多い)
第十章
・他人の目を気にせず、欲望を抑えられれば、支出は減らせる
・貯蓄で生まれる柔軟性を持つこと
柔軟性を持てば、自分のペースで働ける居場所を見つけられるチャンスが増える
第十一章
・古来、発熱は神秘的なものとして扱われた(こんな絵を描きたい!)
・ヤウレック!
発熱は体を守るのに有益であるが、なぜ悪者にされるのか。←辛いからだ!
知らない企業じゃなく好きな企業に投資しよう!(人生は合理的でできていないからだ!)
第十二章
世界はサプライズが多い!
自分が思うようにはならない、過去は前例にならない。
世界の常識は時代によって変わる。過去から学ぶのはあくまで一般論である。
第十七章
人間は悲観的なことが好き!でも、わりと起きることは悲観的じゃないよ!
第四章で地球がなぜ氷河期を繰り返すのかという話が出てきて、私は思い出した。
中学生の頃、なぜ地球が自転することを理解しなくてはならないのかということを兄に聞いた記憶があある。「なぜそんなことを考えるのか?」と、ひどく怒られた気がする。
そもそもそれを何に役立てたらいいのかということを聞きたかったのだけれど、その説明すらうまくできなかったのだった。
誰でも一度は「この勉強、何に役に立つのだろう」って疑問に思ったことがあるだろうと思う。私もそうだった。
勉強をしないと嘆いていた親戚の親御さんが私に助言を求めてきたのだけれど。
親戚の子に私は「小学校3年生までの勉強ができれば生きていける」と言った。
子の方は笑って喜んでいたが、親御さんはがっかりしていたようだ。自分が「必要」と思わない限り何を言っても届かないのだ、こういう話は。それに勉強して欲しいならば、ご両親が変わっていく姿を見せないと、子も変わらないだろう。
ただその子には「引っ越す先は、偏西風を気にして探す」という話をした。
「なぜ?」
と聞いてきたので
「主要道路や高速道路に東側に住むと排気ガスなどを浴びることになるから」
と私。
「ええっ!!細かい!そんな事気にするのーー?!」
と言われた。
私は呼吸器が弱いので、こういう小さいことも気になる。学校の勉強が役に立ったと思ったのはこういう時だ。まぁ、そもそも大きな道路の近くには住みたくないのだが。
話が逸れてしまった。
いや逸れていないかも。
私たちのお金に対する認識は環境に左右される。
そもそも勉強しない両親の子は勉強をすることが「面白くない」という認識になるような環境にいるのだと思う。たまにそんな両親から自ら学校の勉強をするような子が生まれることもあるようだが、それは本当に稀だと私は思っている。
基本、学校の勉強が好きな子供はほとんどいないのではないだろうか、、、。
この本はお金の本ではあるが「当たり前」のことが書かれていて、その「当たり前」を大切にしようと私は再認識できた。
「計画通りに進まない可能性を踏まえて計画すること」など。
そうだった、私は計画通りに行かないことをあまり考えずに取り組むから、いつも期日前に「ぎゃーーーー」と焦るのだ(絵を描いている時はこういうことになる。エスキースを描いていても、いざキャンバス上に絵を起こすと色々変わってくるのだった)
17章にホーキンズ博士の言葉が書かれている。
「私の人生への期待は21歳の時にゼロになった。それ以来、身に起こるすべてはボーナスみたいなものだ」
その通りだと思った。
期待するからがっかりする。悲観的になるのであって、最初から期待しなければ、なんでもボーナスで、自身が恵まれていることに気がつくのだ。
私は期待せずに生きているつもりが、いつの間にか期待している自分を見る時もたまにあって「ああ、いけない!」となる。
自分で上記の一覧など作らず、まとめの19章だけを一覧にしたらよかったのだが、それは19章を読んでわかったことである(笑)。
19章で心に残った言葉「物事がうまくいっているときには慎重に、うまくいかない時には寛容に。何事も見かけほど良くも悪くもないからだ。」
流れに任せて、今日も生きていく。
うまくいっていないと見える事も本当は悪くないのだ。その言葉通りに。
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