投稿

2月, 2025の投稿を表示しています

「胡乱な聖典の信じ方」藍上央理(著)、読了。

私は極度の怖がりである。 ホラー映画なんてもってのほかだ。 自分から進んで観ることはない。 一度、昔つきあっていた人とジェイソン(このシリーズは沢山あるので、この中のどれを見たのかは記憶がない)を付き合いで見た。 その彼はそれを笑って観ていたから「この人のことは一生、理解できないだろうな」と思った。 当然、うまくいかなかったのでお別れした。 その彼は一人でもジェットコースターに笑いながら乗っていた。 「怖さ」を楽しむことが出来る人なのだと思う。 なんだか羨ましくもあった。 過去に一度「ホラー小説」と呼ばれるものを読んだことがある。 本当に一冊だけだ。 入院していたときに、お隣のベッドのご婦人が貸してくれたのだった。 これもどちらかというと付き合いで読んだ。 長期の入院だったので生活に娯楽がなかったのもあるし、ご婦人はとても本が好きな方だったので、本好きが勧めるホラーとはどんなものなのか読んでみたいという好奇心もあった。 とにかく 「面白いわよ!そして、、、怖いわよ、、、最後らへんを夜、思い出すのよ、、、」 と勧めてくださったのだ。入院の荷物の中にたくさんの本をお持ちだった。 そのホラー小説は「ぼっけえ、きょうてえ」岩井志麻子(著)である。 ご婦人が語った怖さを私は感じられずに終わった。 私は、なんとなく俯瞰して「物語」として読んだので、感情移入的なものができなかった。 ただひとつ、表紙の絵だけは怖かった。 怖いと感じたのだった。 それだけは覚えている。 もし怖い絵を描くなら、あれくらいの気迫が伝わるもの描きたいって思う。 曲がりなりにも私は日曜画家だからな。 そんな私が人生二度目のホラー小説を読んだ。 それがこの本である。 滅多に外出しない私が、用事があって外に出た折に、図書館へ寄った。 地下鉄の中で読む何かが欲しかった。 じっくり本を選ぶ時間などない。もう地下鉄に乗らねばならぬ。 ぎりぎりに家を出たからだ。 体調が悪い時はぎりぎりまで横になっている私だ。 「新着本」と書かれた小さな棚から「文庫だったら軽いし、薄い本だから読めるだろう」と何も考えずに借りた。 地下鉄電車の中で早速読み始める。 「ホラー小説ではないか!!!!!!!!」と心の中で叫ぶ。 なんと舞台は私の住む九州であるし、。地下鉄もでてくるのか! 天神も博多も、地名がでてきていますけれども? とにかく驚い...

ぽつんとすること

私はいつも「ぽつん」としている。 絵を少し展示する機会が増えて、外に時々出るようになったが、大勢の中にいても「ぽつん」としているのを感じる。 私には仲間がいない。 振り返っても、仲間がいなかったなぁと、この頃気がついた。 今も仲間はいない。 「嫉妬はしないのですか?」と、ある作家さんに聞かれたのだが、嫉妬するとしたら大勢の中でうまく過ごせる技術がある方に対して、すると思う。私は仲間がいないというのは、この技術もないからだと思う。 この質問はきっと作品を作る姿勢についての「嫉妬」を聞かれたのだと思うのだが、私はそもそも同じラインに立っていないので、嫉妬できない。同じ位置に私が立てた時にするものではないのだろうか。 こうして文章にしてみると、私は自己肯定感が相当低いのかもしれない。 そもそもその世界に身を置いてきた人間ではないから、知り合いもいないに等しい。だから、仲間がいなくても当たり前かもしれないが。それにしても、私は今まで何を成してきたのだ?「何も成していない」と悲しく思った。 そう、だから仲間はいない。 ただ生きていると、どの世界に身を置いていても私を利用しようとして近づいてくる人が必ずいる。しかし、なかなかご期待にも添えず。 私はそういうのに気がつくと、パッと離れていく癖があって。 驚かせてしまう事があるらしい。 この頃は少しずつ距離を置いて、離れるように心掛けている。 離れるときの理由は、大抵これだけではないが、一緒にいると「しんどい」と思った人とはもちろん関わらないようにしている。 私と一緒にいたら、ご迷惑をかけるであろう大切な人とも距離を離すこともある。これは違う意味で私は「しんどい」のであるが、後悔しないためにそうすることもある。 もちろん、相手側が私を「利用できない」と判断した時は、向こうからパッと離れていく場合も多々ある。 友達は少ないが、いる。 多分、今のところ「いる」と思う。 それもまた状況が変わるかもしれない。 ただ、生きる世界が変わると友達は去っていくし、私はそれを引き留めない。 それが正しい接し方だと思っているから。 「ぽつん」について、考えているとわからなくなって、人生の師匠に聞いてみた。 「私はいつもぽつんとしているけれど、それって何でしょう?」 「僕は、ずっとそうだけど?人とずっと一緒にいるのが楽な人は、大勢と過ごすだろうけども、一...