映画「魔法使いのおじいさん(1979年)」鑑賞
ずっと見たかった映画であった。 見ることが出来て、素直にうれしい。 私は佐藤忠男さんのことを知らなかった。 佐藤忠男さんは、有名な映画の評論家だ。 一年前だったか、二年前だったか、、、 佐藤忠男さんが絶賛していたインド映画の上映が無料であるということを知り、たまたまその日、用事で街に出てきていた私は、その会場へ足を運んだのであった。 その時上映された佐藤忠男さんセレクトのインド映画が非常に面白かった。 (秀逸な映画だったのに、タイトルは覚えていない。) このほかにもまだ、佐藤忠男さんが絶賛するインド映画があるとのこと。 その映画こそ『魔法使いのおじいさん』であった。 「いつか見たい。でもどこで見たらいいのか」 と思っていたが、、、、 私の住むF市はアジア映画の収集をしていたのだった。 市の上部の偉い人が変わってから、それも今おざなりになっているようであるが、そもそもF市は「アジア交流の拠点」を前面に押し出し町興ししていたので、その最盛期はアジア文化の収集に力を入れていた。その収集したフィルムが図書館に残っていたりする。 F市がアジア映画を収集していた当時、そのアジア映画を選んでくれていた方が、どうやら佐藤忠男さんだったようだ。(私も詳しくは知らないのだが) そんなご縁があって、佐藤さんセレクトのアジア映画が図書館で毎月上映されているのだが、今月は映画『佐藤忠男、映画の旅』公開記念でアジアの中でも南インドの映画が何本も上映されていた。 この映画は、そのうちの一つだった。 私は鑑賞後に、この映画の簡単な解説が載った紙をいただき読んだのだが、魔法使いのおじいさん役のおじいさんはプロの舞踏家なのだそうだ。 (映画「国宝」を思い出してしまった。俳優の田中泯さんも確か舞踏家である。) 私が映画を見て印象に残ったのはもちろん、おじいさんだった。 腹の底から出している響く声。 鈴を鳴らして歌う。 声は楽器なのである。 明らかにほかの登場人物とは違う何かを感じるそんな音だった。深くて重みを感じる音。 なるほど、プロの方であったか。 おじいさん以外はみんな素人だったらしい。村の子供たちのにぎやかで健やかな場面が自然なものであったとは!どこの国の子供たちも高い声をだしながら騒ぎ、遊び、勉強して育っていくのだな。学校から飛び出して、おじいさんに群がる子供たちも印象に残っている。 ただ私には...